日興CG上場維持に対する会計士と弁護士の見解

一言で言ってホッとしました。日本の資本主義がとんでもない方向に行っちゃう恐怖が少しだけ和らいだので。
日興コーディアル上場維持決定! - isologue

大方の感想は「日本の資本主義がとんでもない方向に行っちゃ」ったので愕然とした、というものであったのに、それとは正反対のことを言ったりしたもんだから「多数の方からコメント・トラックバックいただきありがとうございます」なんて羽目になってしまった模様。反論代わりに日興コーディアルグループ特別調査委員会 調査報告書を持ち出して「こんなおもしろい(興味深い)文書はなかなか読めるものじゃないので、時間があったら、今回の上場維持に意見のある皆さんは、ぜひ、一度目を通されることをオススメします。」なんて言っているが、どう考えてもこんな長ったらしい資料を丹念に読む奴なんか殆どいないことを見越した上での言い訳であって、報告書と同様、エントリの方も微に入り細に入り無駄に長く、余計なコメントが付かないようバリケードを張っているとしか思えない。むしろ同じように上場維持に「概ね賛同」していた南森町の弁護士さんの方が、はっきりと「言い訳をしてみたい」と言い切っている分だけ清々しい。

昨日の「日興CGの上場維持決定」へのコメント、TB、そしてメールありがとうございました。こんな場末のブログにも、思いのほか大きな反響がありまして、たいそうビックリいたしました。TBや個別に頂戴しましたメールの内容など、8割程度のものが「なんで上場維持やねん!!」といった内容でありまして、東証の判断に対する怒り、落胆、他事考慮への推測、出来レースなどなど、いろんなご意見を頂戴いたしました。「東証の判断に概ね賛同」と主張したことにつきましては、今も変更はございませんが、もう少し東証(だけでなく大証さん、名証さんも)の判断について検討してみたい(言い訳をしてみたい)と思いましたので、続編とさせていただきます。(また私の勝手な意見でありますし、議論の前提条件に勝手な思い込みがあるかもしれませんから、お気楽にお読みいただければ結構であります。)
日興CGの上場維持決定(その2) - ビジネス法務の部屋

昔のIsologueにも長くて細かい分析はあったが、こんな無内容の目くらましはしていなかった。「ホッと」した理由が「日本の資本主義がとんでもない方向に行っちゃう恐怖」であるなら、日興の報告書なんか幾ら読み込んだところで意味はない。Alpha-Bloggerなどに祭り上げられてダメになった第一例か。