分裂君のユートピア論に騙されるな。
うーん....。折角TrackBack貰ってるので書かせて頂きますけどね...
「有限な需要を満たした時点で、それ以上働く必要がない」という考えが「生産性の向上」の真逆の考えだったからだよ。労働力が遊んでる状態じゃないか。
俺が分裂勘違い君に呆れた理由 - ガッツがたりない日々の戯言
極端な話、古代エジプトでピラミッドかなんかを作っている現場へ、日本のゼネコンがタイムマシンに乗ってダンプとか建設機械と一緒に乗り込んでいって生産性を向上させたら、大量の余剰人員が出て一時的に「労働力が遊んでる状態」になりますわな。その余った人達は他の仕事を探すことになるんだけど、ありとあらゆる分野で生産性の向上が進んで、どこにも行き場がなくなったとき、その人たちをどう養っていくかって言うと、福祉だと彼は言ってる訳です。まるで武宮恵子の「地球へ」で「マザー」と呼ばれる巨大コンピュータが人々の暮らしの面倒を見ていた世界みたいにね(人々が全く働いていなかったかどうかは覚えていない)。
こういうSFチックな設定で話を展開するのは中学生くらいのもんで、大人はフツーこういう非現実的な前提で経済を語ったりしないものです。しかしまぁ、コンピュータ管理が徹底した無人工場みたいな感じのものは実際にあるわけで、可能性としてないわけではない。山形氏はサービス業などにおいて、どうしても人手による単純労働が必要な分野もあるといっているのだけど、恐らく分裂君はそれすらアンドロイドみたいなもので代替するようなことまで想定してるんでしょう。ここまで来ると大抵の人はなんだか笑けて来ちゃって、それ以上の議論を進めなくなるものだけど、それを平然とやっているのが彼であって、更にはそれに対して「すごい」とか言う人まで出て来ちゃう始末だから、彼はblogを継続しているわけですよ。
けれども、「一部の人」、これは「高効率労働者」とやらを指しているんでしょうが、他の人達が遊んで暮らしているのにそいつらだけを働かせておく動機付けをどうするのかとか、人類史のスパンで見たときでも生産性は上がっているのに未だに遊んで暮らせる社会が実現していないのは何故かとか、現実的には有能な奴とか力のある奴は他人を働かせて自分が遊ぶ方向にコトを持っていくのが普通だとか、詰めて考えていけばいろんな問題点が浮かんでくる筈なのに、彼はそういう点を一切無視してゆるゆるのユートピア論しか語らないので、まともな人はさっさとスルーして、後はオツムが中学生並みの人がブクマするという状況になっているわけですね。
問題は彼のゆるゆる論よりもむしろ、何故多くの人がブクマしちゃうかの方であって、それは現実が彼の言うユートピアとは全く逆の方向へ動き始めているからだと思いますね。不安の裏返しが変な期待の表れとなっているのではないでしょうか。結局、彼はおかしな希望を与えることによって、そういう人たちを釣って馬鹿にしているわけで、オレが「バカばかり」なんて言ったのは、逆の方向から刺激を与えてみたわけですわ。だから「ネタだからスルーしろや」なんて言われても、論理の隙があればガンガンに突いて行って、少しは目を覚ましてくれる人が出てきてくれることを期待しているわけです。さっきから「わけです」ばっかりですけど。
というわけで(また! (゜ロ゜))、「釣り」の方に傾いているんですが、どうでしょうかparaseleneさんw