分裂勘違い君劇場の読み方 – その7

相変わらず改行ばかりの無駄に長い文章。大した根拠もなく「〜です。〜です。」と勝手に結論付けるのにはイライラさせられるが、これが国語の出来ない人に「分かりやすい」などと言わせてしまうテクニックであろう。いったい何を分かった気になってるんだか。

もし、国家間、職種間、社内のポジション間の参入障壁がすべてなくなったら、生産性の違いに関係なく、日本人だろうがガーナ人だろうが売春婦だろうが経理のオジサンだろうが会社役員だろうが、国籍、職業、社内の地位による賃金格差は一切なくなります。
後に残るのは、個人の生産性の違いだけです。平均的な翻訳者の3倍の品質と10倍のスピードで翻訳の出来る山形氏の賃金が平均賃金の30倍になるだけです。
図解:あなたの給料もワーキングプアの給料も大部分は努力や成果と関係なく決まっています - 分裂勘違い君劇場

「生産性の違いに関係なく」「賃金格差は一切なくなります」とか言っといて、その直後に「後に残るのは、個人の生産性の違い」とか言ってるし。 ハア(ノ´д`)〜。

良い記事。いつも思うけど、説明する(騙すw)の上手だなー。
KotoriKoTorikoのブックマーク / 2007年02月20日

こんな大穴開いてるのに、どこが「説明するの上手」なんだよ。 「騙すw」なんてセリフで自分は騙されていないフリしてるが、斜め読みしただけで全然分かってないだろ。
マジ文部科学省は字が読めるだけで文章読めない奴を量産しないよう、国語教育をなんとかせえよ。英語なんかいらん。そんなのは本当に必要な奴と趣味でやりたい奴だけが勝手に勉強すればよろしい。英語をタガログ語とかスワヒリ語に置き換えてみればその妥当性が分かるだろ。米国との政治・経済的に密接な関係を鑑みればやむを得ないって? 密接な関係のある国の言葉を習わなければならないなら、なんで米国人は日本語習ってないんだよ!? その理由は……言わずもがなだよな。

こうして考えてみると、たとえ一切の障壁がなく、完全な自由競争によって賃金が分配されたとしてさえ、賃金格差をどこまで正当化できるのか、かなり怪しく感じられます。
図解:あなたの給料もワーキングプアの給料も大部分は努力や成果と関係なく決まっています - 分裂勘違い君劇場

はあ? なんでさ? この疑問自体が疑問。正当化できない理由として掲げられているのは、才能とか教育投資とか偶然からなる「本人の努力」と、能力の価値が陳腐化する可能性と、Googleの創業者が成功を予見していなかったことだが、それがどうしたの? なんか小学校の徒競走で順位を決めない的な話に近づいているんだけど。それを、まんまタイトルにしてエントリ上げたのが次の方。

またもや分裂場違い氏が超分かりやすい図でまとめてくれました。格差議論も行き着くところまで来たという感じです。

国家間、職種間、社内のポジション間の参入障壁がすべてなくなったら、生産性の違いに関係なく、日本人だろうがガーナ人だろうが売春婦だろうが経理のオジサンだろうが会社役員だろうが、国籍、職業、社内の地位による賃金格差は一切なくなります。

まさにこれが僕が考えていた究極の社会です。ようは完璧に市場原理が働くとかえって世の中は平等(結果の平等)になるよということです。競争が貧富の差を生み出すというのは間違いで、実は規制や障壁が既得権益という不平等を生み出しているのですよと。
理想の平等社会 - 森羅万象

あのなぁ…「生産性の違いに関係なく」「国籍、職業、社内の地位による賃金格差は一切なくな」るんなら、だぁれも努力しなくなるだろーがっ!! それなら参入障壁があったほうがいいじゃねーかっ 旧ソ連にでも行けっっ!!
そもそも分裂君は「一部の人だけががむしゃらに長時間働いて大量の給料をもらい、あとの人が失業し、生活に困るような状態になったら、そのときは、その人から税金を徴収して、福祉に回す、という前提なのですね。」と言っていたのだ。みんな、もう忘れちゃった?? それが今回はちゃっかり賃金格差に違和感ですって!
お〜い、最近ちょっと芸がなさ過ぎだぞお…。

だから、丁寧に駅のお掃除をしてくれるオジサンに、みんながもう少しだけ多めの敬意と報酬を払う社会であってもいいのではないのか、とよく思うのです。
図解:あなたの給料もワーキングプアの給料も大部分は努力や成果と関係なく決まっています - 分裂勘違い君劇場

清掃業に携わる人に「敬意と報酬を払」いたいなら、トンデモblogで人を惑わしていないで、「ゴミはゴミ箱に、ちゃんと分別して!」と書いたら如何であろう。
[ 追記 ]
森羅万象さんの「分裂場違い」ってのはGJかもw