商人の「分」

そもそも、財界が経済政策やら税制やらに対して発言するのは利害がからんでるからわからなくもないが、国民の行動や思想信条にまで口出しするのは、商人の「分」というものを超えているのではないかと思う。
商人の「分」 - H-Yamaguchi.net

即座に呉智英の「封建主義者かく語りき」を連想した人も多いのではないか。手元にないのでうろ覚えだが(くそ、どこ行っちまったんだ)、社会を論じるのが好きな魚屋かなんかを侍が叱るくだり。確かに江戸時代に紀伊国屋文左衛門が政の「ビジョン」なんぞを発表したりしたら、たたっ切られる(そこまでしねーかw)か何か、お咎めを受けそうな気もする。
現在の日本では誰が何を語っても自由であるから経団連が「希望の国、日本」なんてものを出そうが一向に構わないのだが、少子化対策したいんなら思いっきし雇用を増やせよ、という気にもさせられる。まだ前文はおろか概要すら読んでないのだが(後で読む、かどうかも分からない)、つまんなかったらそれを笑う自由も今はある。

封建主義者かく語りき (双葉文庫)

封建主義者かく語りき (双葉文庫)

つ〜か、otsuneさんよう、経団連が「愛国心」からこれを作ったのかどうか知らないけど(国のあり方について提言しているのだろうから、そう取れなくもない)、これを作るにもそれなりのコストは掛かっている筈なのよ、そういうことなのよ。